はごろもランジェリー店主治代(haruyo)の日記

ハンドメイドのリラックスランジェリーと着物と自然と生活

着物の寿命?

f:id:haruyo11:20240314124459j:image

こちらは推定約60年前の初着です。

初着はイコールどなたかの年齢になるので

ぼんやりと、話すことが多いですが

着物の寿命の長さがわかる一コマです。

 

また

ご先祖が赤ちゃんの誕生を喜び

祝っておられたことを感じられます。

 

ご先祖と言えど近いところで

父母、祖父母、曾祖父母と

ご存命だったり

お顔がわかることも多いでしょう。

 

今回、私がお預かりしたのは

友人の着物なので

私もとても親近感があります。

 

人類皆兄弟だとしたら

かなり近いんだと勝手に思っています。

 

また

私のところに集まってくる

着物たちの持ち主さんは

皆そうなのだろうと感じるのでした。

 

今回は着物一式というよりは

実家仕舞いから数年経って

引越しを機にほぼほぼ全てを手放すとのことで

箪笥ごとお預かりしました。

 

預かって、私が厳選をして

引越しが落ち着いたら

届けようと思っています。

 

やはり

何年も風を通していないとのことで

一部、状態が良くないものもありましたが

全体的に見ると良い方かなと思います。

 

大事な振袖が良い状態で見つかった時は

とても嬉しかったです。

 

物は、使わないと風化してしまいますから

せめて風を通すと良いのですが

私も、同じく

なかなかできなかった時期があるので

今回代わりに出来た上

状態が良く

一式を見直して整えて渡せるので

孫の代に繋げて貰えたらと思います。

 

冒頭の初着は、黄ばんでいて

お子さまの代にはまた新たに

購入されている様でしたので

 

もしかしたらもう一代上の

お母さま世代がご着用されたもの?と

一瞬期待しましたが

 

柄の感じや全体的なものから年代を推測すると

友だち世代のものだろうなぁと思いました。

 

色柄や素材にもよりますが

やはり、管理していれば

もう少し状態が良かったと思います。

 

再生させる技術も日本にはありますので

チャンスがあればお願いしてみるのも

良いかもしれません。

 

なにより

姉妹が家族にとても愛されて育ったことが

ひしひしと伝わるので

あったかい気持ちになります。

 

私がこの活動をしていて良かったと

心から思うのでした。

 

保管方法や、お手入れの仕方

慣れれば難しくありません。

 

日本の伝統文化を

ご家庭で継承することが出来るだなんて

素敵だと思いませんか?

 

いつか着たいなぁと思っていませんか?

あっても、着ないけどなぁと思ってしまうのは

おばあちゃんやお母さんが管理していた時から

触っていないままだから。

こういうケースが少なくありません。

 

小さなことかもしれませんが

ご家庭での日本の伝統文化の継承を

とても大事に思っています。

 

お気軽にご相談ください。