
いい鋏は一生物と言われていますね。
先日、実家に帰ったら母が祖母の
裁ち鋏を出して私に渡してくれました。
祖母のものは今の私の生き方だと
使えそうなものがとても多い印象です。
着物関連のもの、お裁縫関連のもの
唯一手を出していないというか
おやすみしているとしたら編み物かな?
それを知っている母は
祖母が亡くなってもう7年になるので
ちょいちょい片付けるのか
思い出した様に出してきて
私に渡してくれるのです。
それが、今回は裁ち鋏でした。
祖母の裁ち鋏を借りて作っていた
子どもの頃の思い出が蘇ります。
扱い方について厳しく教えられ
私は早々から(小学生三年生の時)
揃えてもらった裁ち鋏を
大人になってから最近まで使っていました。
それが壊れてしまった後は
息子のお下がりの裁ち鋏を使っています。
その鋏を使いながら
絹を扱う様になった頃には少し切れ味が気になり
祖母に借りていた鋏を思い出して
購入することにしました。
とっても高級!とまではいかなくとも
それなりに良いものだと
一生物だと聞いていたからです。
家庭科でも使ったステンレスの軽い鋏は
使い勝手も良いし手軽で好きですが
使用頻度からしたらやっぱりいたみも早くて
私のは持ち手のところが割れてしまいました。
息子のお下がりは今も現役ですが
刃と刃の合わさりの滑りが悪くなり
沢山切った日は腕がだるくなる様になりました。
それが
それなりの鋏だと
重さはあれど切れ味が良いので
後がしんどくありません。
大事にしようと思いました。
祖母が言っていたことを思い出します。
・鋏は落とすと狂うから高いところに置かない
・よく切れるから気をつけて使って欲しい
・どこに置いたかわからなくならない様に
時には厳しく小言を言われたこともありました。
今ならその意味がよくわかりますし
教わっていて良かったと思います。
その思い出深い鋏が
今は私の手元にあります。
錆があるのは昔からですが
よく使っていたのは10年くらい前までだから
ちょっとお手入れはいるかなと思います。
買った鋏とよく似ていました。
祖母の鋏について
有名な東鋏かなと思って調べましたが
登録標章とはあるけれど
どうもそれにあたる名前はなく
その裏側に安来と書いてあり
あの有名な東鋏ではないのかもしれません。
東鋏も安来鋼を材質としているけど
どうなんだろう?と調べていくうちに
どんどん面白くなってきました。
安来で作られたのなら
東鋏から始まった裁ち鋏が
昭和に広がった時のものなので
珍しいものではありません。
それを言うなら私の鋏も
東鋏ではあるけれど量産ものでしょうから
大したことはないです。
でも実は、その、身の丈にあった
それなりに良いものを一生使えるのは
効率的なことに注目をする私にとって
ものすごく清々しい気持ちになれる様な
充実感のあるものの選び方、使い方です。
職人気質も自覚していますし
鋳造業を営む家で生まれたので
ジャンルは違えど
金属の加工については
とても身近に感じているので
これからも大事にしていこうと思っています。











