はごろもランジェリー店主治代(haruyo)の日記

ハンドメイドのリラックスランジェリーと着物と自然と生活

誰もが気軽に作って売れる時代だからこそ気持ち良いやりとりがしたいですね

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TwitterのXを見ていて

共感する内容の投稿があった。

 

私がずっとモヤモヤしていたことを

うまく言語化されていて

なんだかスッキリした。

 

それは

売り手と買い手のマナーやモラルについて。

 

ハンドメイドの作品の商品説明で見かける

「素人が趣味で作っているので神経質な方は購入をご遠慮ください」

というもの。

 

私は常々この表現になんだかモヤッときていて

でもその気持ちを上手く説明できないでいた。

 

そしてたまたまみた投稿に

\\お金をいただいている商品なのに?//

と、あって「ほんまやー」と思った次第。

 

でもなんかそれだけじゃないなぁ。

 

神経質な人ってどんな人なん?と思ったし

自分の作ったものなのになんと無責任なんだ

とも思っていたんだけど

 

売り手のキモチを想像すると

色んな悪意を持った人(悪意なくても不快なことも含めて)を避けるためかな。

誰かの経験から始まった忠告文なのかもしれないとも思った。

 

なんか、、それでいいのかな。

お互い気持ち良いやりとりがしたいだけだろうに

ごく一部のマナー違反によって流行ってしまった「表現」

 

営業経験が少ない人は

見聞きした誰かの文言を違和感を持たず右に習えで

参考にしてしまっているのかもしれないし。

 

さらに

「仕上がりに自信がないから安くする」のか

素人作品だからと仕入れや労力度外視で

価格設定がされていることも少なくない。

 

\\安価に販売する行為は本業の方々の営業妨害にもなりかねない//

という投稿もかなり頷けるものでした。

 

明らかに赤字になるであろう商品を見かけると

何の目的なんだろう?と、思うことがあります。

 

例えば500円で販売したとして

50円の手数料がかかり、送料が250円として、材料費100円くらいだと手元に残るのは100円。

 

これ、一見黒字でしょ。でも私は、場合によっては黒かもしれないけど

その計算は甘くてほとんどのケースで赤字だと思う。

 

ポストに行ったり、ラッピングしたり、材料を買うにも交通費や送料がかかっていないのか

 

もし貰い物の材料だったとしても、本人の労力はどこへ?

作業時間はどのくらい?

 

例えば時給1000円のバイトと比べてみたらわかりやすいかな。

上記の作品は6分以下で仕上げなければ採算が合わないことに。

 

作るのが楽しくて

増えるから売ってるとしたら、、

売れないから安くしていたら、、

同じような量産品と同等扱い?

 

単価を下げる方法が量産だとしたら

工場の流れ作業で利益が成り立つもので

様々な専門職の職人さんが減ってくのも

無理は無いなと思うのです。

 

利益が無いと世の中にその価値ある

「もの」が存在出来ませんから。

 

安かったり、素人だったら

何でもオッケー?それも疑問ですし

 

なにより

ご自身の価値

人の労力(作業料)について考え直す

きっかけになれば良いなと思います。

 

こんな投稿も見ました

 

\\友だち価格って定価の上乗せをして支払うことなんだよ//

 

誤解を受けやすい名言ですが

的を得てると思います。

 

お勉強に時間とお金を費やした友人を

目の当たりにしているのに

ご飯奢るからとかビール一本とか

自分から提案するのは失礼というもの。

いや、無礼かな。

本人が言うならまだしも。

 

そして

誰もが修行中で儲からない時期があります。

そういう時に応援出来る自分でありたいと

思いました。

 

素人玄人の判断が

正しいとも限らない時代ですし

どこに線引きがあるかと言うと

その人の意識によるものなのでしょう。

 

「販売する目的と意思表示」のみならず

ひとりひとりの責任や存在の大きさを

都合良く大きくしたり小さくしたり

してしまうのはいかがなものかと

思った次第です。

 

私の経験でも似たようなことがありました。

 

はごろもランジェリーの前に

姫パンというふんどしパンツを販売する

事務局に所属していたのですが

 

今と同じ様に型紙も販売していたので

商用利用をされるお客様も

いらっしゃいました。

 

ある時私のところへ

「Aさんから購入した商品が不良品だったけど

本人と連絡がつかない」

という相談を受けました。

 

そして主力メンバーは非対応。

彼女は「はるちゃんのところには変な人がくる」と言っていたそう。

 

私の目線からはお客様は

全くおかしくありませんでした。

 

そして、作家様はこちらから

いくら連絡しても連絡がつきませんでした。

 

この事もそうですが

「クレーム」という言葉が

横行している気がします。

 

誰もが気軽に作って売れる時代だからこそ

顔が見えないお客様との

コミュニケーションは

大事だと思います。

 

そして

売り手はもちろんお客様の立場でもやはり

モラルやマナーが必要ですね。

 

きっと

どちらの反応も

苦い経験があったか恐れからくるもの。

 

あったかい気持ちを持って

交流出来る場を広げていこうと思います。

 

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