はごろもランジェリー店主治代(haruyo)の日記

ハンドメイドのリラックスランジェリーと着物と自然と生活

不作ではなく凶作なんだと

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うちの隣の敷地に

立派な梅の木が2本あって

花が咲くのが毎年楽しみだったし

そこにとまるうぐいすの声が美しかった。

 

お手入れしていたおじいちゃんが

だんだんと出来なくなったのか

その敷地の畑も荒れてきて

 

ある時おじいちゃんが

梅の木の枝を切っていた。

 

私は、初めて声をかけた

「いつも綺麗なお花を楽しませて貰っています。ありがとうございます」

 

その日を最後に

おじいちゃんを見かけることもなく

梅の木は、大きいからか

数回に分けて切り株だけになりました。

 

最後にお礼が言えて良かったです!

 

振り返れば、畑が荒れ始め

梅の実がぼとぼとと

落ちっぱなしになってた頃から

もう、管理出来てなかったのかも、、

 

世代交代。息子さんかなー

小さな畑をされ始めて

お孫さん連れて芋掘りとかされて

微笑ましかった。

 

けど、、それは2年くらいで終わりました。

今は外来種のお花が沢山咲いています。

 

時の流れを感じました。

 

梅の思い出は

私もひとつ、時代を終えたものがあります。

 

母方の祖父母の家の

畑へ向かう小道の竹林脇に

大きな梅の木があって

傾斜の溝の中に入らない様に

ブルーシートを置いて

ゆすってみんなで穫っていました。

 

毛虫に注意。そして、とてもよい香り。

それが、子どもの頃の思い出です。

 

その梅の木は枯れてしまって

今はありません。

 

隣の敷地の梅の木が

愛おしかったのは

思い出を重ねていたのかもしれません。

 

今年は、梅が不作どころか凶作らしく

そのことは肌で感じていて

父はニュースで知っていたのか

「今年はさくらんぼもならんのんよ」と

言いました。

 

(梅とさくらんぼ、いわゆるなりものは花の季節に何かあると、出来が変わるのでしょう。それに表裏の年があるとも聞きますね)

 

実家のさくらんぼが、去年は豊作で

末息子が大喜びしてたのに

そういえば、話すらなかったなぁと

いつのまにか季節が過ぎていたことに

驚いたのでした。

 

自然は厳しいと言いますが

正直なんだと思います。

 

愛をかけてくれる人たちに

恵みを与えてくれるのでしょう。

改めて、助け合いたいなと思いました。

 

不作よりも凶作だと言われていて

販売価格が高いからか

売れ残りが沢山だったから

梅を購入しました。

 

梅でなにか作る様になったのは

大人になってからですが

祖母たちとあのおじいちゃんが

喜んで見守ってくれていると思います。