はごろもランジェリー店主治代(haruyo)の日記

ハンドメイドのリラックスランジェリーと着物と自然と生活

祖母の箪笥

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母方の田舎へ帰った時

母やおばと一緒に

蔵の中にある曽祖母と祖母の箪笥を開けた。

 

これは

何度か繰り返されていて

着物を日常的に着る私にとっては

「お宝発掘」の時間。

 

それもあるけど

時の流れが止まったような不思議な空間で

思い出や知らなかった真実を知る様な

貴重な時間でもある。

 

ざっと遡って

祖母は約20年前に他界していて

曽祖母にいたっては約30年前になるのに

蔵の箪笥にはみんなの暮らしぶりや

価値観が詰まっているから。

 

着物を着て過ごしていたのを

私が覚えているのは

曽祖母が80代の頃だと思う。

出かけたり、行事がある度に

着物を着ていたんだろう。

 

農家なので普段はモンペの様な姿だった。

祖母については着物姿を見たことがなかったが

60代の母と母の妹が

「懐かしい。お母ちゃんこれ着て

参観日に来てくれよった」と言っていた。

 

私は

曽祖母や祖母と直接着物のことを

話したことはほぼない。

 

私が幼い頃に曽祖母

作ってくれた着物をよく着ていて

今思えばもっと教えてもらっていたら

良かったのになぁと思う。

 

というわけで

半世紀くらいは眠っていたはずの着物たち。

 

着物は何代も着れると言われていて

それは正絹の正装としての着物だと

思われがちかもしれないけど

普段着の着物だって

保管が上手だったら普通に着れる。

 

ものが少なかった時代に

布を再利用するアイデアが沢山生まれ

今も引き継がれているから

利用しようと思えばいくらでもある。

 

私は自分が生まれた頃以上に古い

着物を着ているのだから

本当に、何代も着れると

実証していることになる。

 

一番古くて

おそらく70年前のものがあるから

昨日パーカーの上に着た

かすりのウール着物は

まだ若い方で50年くらい前のもの。

 

私は46歳だから

だいたいおんなじくらいかねという見立て。

 

もしかしたら

母たち姉妹の誰かに

着せようと作ったのではないかなと想像すると

当時10代後半から20代なので

納得かなぁと。

 

もしかしたら

もう少し前や後かもしれない。

 

生きている人たち(母たち)と

私が知らない昔の懐かしい話をする

内容の一部となる。

 

ウールは虫食いに遭いやすいのに

ひとつも虫食いがないので

保管状態が良かったのか

綿素材なのか

それとも、化繊が混ざっているのか。

 

これは備後絣なのか、伊予絣か、

それとも久留米絣か、

田舎から近い産地を想像してゆく。

 

曽祖母の箪笥にあった

博多織の半幅帯を合わせた。

薄くて柔らかで一瞬伊達締めかと思ったけど

使い込んであることがよくわかった。

 

パーカーの上から絣の着物を着て

博多織の半幅帯を洋服のベルトで留める。

 

もしかしたら

普段着物を着ていたばーちゃんずの方が

この姿を珍しいと思わないのかもしれない。

 

まぁでも最近は「着物着てる」って

珍しがられることは減った。

 

着付けの先生がおっしゃってたことを

思い出した。

 

「着慣れてくると、珍しそうに見られることが減るよ」

 

今ならわかる。

不慣れな時は着物に意識が集中してるが

着慣れれば洋服と同じでただの

ファッションのひとつだから。

 

着物の発掘は

思い出や、物を活かすこと

そして、自分の心のバランスや

和を感じること

家族とのコミュニケーション

とにかく様々なことに

影響を及ぼしている。

 

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